先日、私がフレンチの優雅な香りを求めて神戸の街を彷徨っていると、突如、異様な看板が目に飛び込んできました。
その名も「キングニボラ」。
「ニボラ?…イソギンチャク?いや、まさか…」
看板の下には、まるで特撮映画の企画書のようなメニューが並んでいます。
- ニボラ(たぶん基本形態)
- メカニボラ(きっと人類が開発した対抗兵器)
- マゼラ(合体怪獣か、はたまた異星からの侵略者か)
ニボシ(煮干し)を怪獣のニボラにもじってしまうそのセンス。これはただのラーメン屋ではありません。
これは、「ニボシ防衛軍」の秘密基地だ!
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防衛軍への入隊、そして初陣
「これは行かねばならぬ!」と使命感に駆られ、翌週、私はついにキングニボラの門を叩きました。
店内に入る前から、その世界観は徹底されています。
客は「隊員」と呼ばれ、店頭には「隊員の並び方」という名の「整列の仕方」が貼ってあります。
食券機でニボラをポチッと押すと、店員さんが「ニボラ1体、了解!」と叫ぶ。ここは戦場か。
店内に響き渡るのは、あのゴジラのテーマ! BGMというより、出陣のファンファーレです。
そして、飛び散るスープから身を守るための紙エプロンは、愛とユーモアを込めて「防護服」と呼ばれていました。完璧です!
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昇進への道と、底に残されたメッセージ
カウンターで怪獣(ニボラ)と格闘している最中、壁には「正隊員スタンプラリー」が!
全ての怪獣ラーメンを食い尽くし、スタンプを満タンにした者は、「正隊員のバッジ」を手に入れ、さらにシークレット怪獣(たぶん、ツヨイニボラとヤバイニボラ)2体と対峙する権利を得るというのです。
昇進したら給料ではなく、新しいラーメンがもらえる世界。
そして、激闘の末、スープを飲み干した私を待っていたのは、どんぶりの底に現れた神のメッセージ。
「戦いはまだつづく」
私は確信しました。これは単なる食事ではなく、人類とニボシ怪獣の壮大な戦いの記録なのだと。
次の週末、私は「メカニボラ」と戦うため、再び防護服を着て、あの戦場へ向かうことでしょう。
あなたもぜひ、この「ニボシ防衛軍」の隊員として入隊してみてはいかがでしょうか?