イベリコ豚専門店COLUMN年間10回以上読む人のためのイベリココラム

2026年 イベリコ便 春号 part1
イベリコ豚輸入停止の危機

2026.04.02

こんにちは!イベリコ屋代表の山本です。

昨年末、スペイン国内で豚やイノシシに感染する非常に強い伝染病のアフリカ豚コレラ(ASF)の感染が確認されました。
人には感染しませんが、豚産業にとっては壊滅的な影響を与える病気です。

日本は家畜伝染病の侵入を防ぐため、スペイン産の豚肉および関連製品の輸入停止を緊急発表。
これにより、日本へのイベリコ豚の輸入ができなくなったのです。

実は、その時すでに今回輸入予定だったイベリコ豚の貨物が、日本へ向かう船の上にありました。
しかし、輸入停止の知らせと同時に状況が一変しました。

その貨物は日本の港で停止し検疫も停止。
通関ができなくなる可能性があるとの連絡が入りました。

すぐに通関や関係各所へ問い合わせをしましたが、返ってきたのは非常に厳しい現実で、状況によっては、その場で貨物を処分しなければならない可能性があるとのことでした。
もしそうなれば、船で運ばれてきた大量のイベリコ豚は日本の港でそのまま廃棄されることになります。

その話を聞いたときは、本当に青ざめました。
長い時間をかけて育てられ、スペインから大切に運ばれてきたイベリコ豚。それが目の前で失われてしまうかもしれない。

イベリコ豚専門店として、これほどつらい状況はありませんでした。


過去にも、イタリアで同様にアフリカ豚コレラが発生しました。
その際、イタリア産プロシュートなど輸入停止となり、四年が経った今も、日本への輸入解禁には至っていません。
この事実は、私にとって重くのしかかります。

一度輸入停止措置が発令されると、簡単には再開しません。
今回の件も長期化すれば、イベリコ豚が日本市場から消える可能性もあります。

その後、日本政府から新たな発表があり、一定の加工条件を満たした生ハムなどの加工品については、輸入が可能であることが発表されました。ただし、その条件は非常に厳しく、対象となる商品も限られています。

すぐにスペインの生産者や現地の関係者の方々へ連絡を取り、日本へ出荷可能な商品を探していただきました。
各国のバイヤーが同時に確保に動く中、現地の関係者の協力のおかげで、できる限りの数量を確保し、日本へ輸入することができました。

しかし、この状況がいつまで続くのかは分かりません。今回確保した生ハムが、ひとまず最後になる可能性もあります。

次にいつ手に入るのかは、現時点ではまだ見通しが立っていませんが、今だからこそ、イベリコ豚が好きな皆さまへ。
希少なイベリコ豚を、どうか存分に味わっていただけたらと思います。

とろける生ハムの旨みを。
脂の甘みが広がるしゃぶしゃぶを。
贅沢なステーキを。

この美味しさを、ぜひ楽しんでいただければ幸いです。

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