こんにちは、イベリコ豚の山本です。
実は私、高いところがとっても苦手です。なのに妻はというと、バンジーや絶叫マシーンが大好きでして。これまでも彼女に付き合っていろんな挑戦をしてきたんですが、先日、人生初のスカイダイビングに挑戦してきました! しかも、あの『ミッション:インポッシブル』最新作の公開と重なっていて、完全にイーサン・ハントではないですか!
訪れたのは、兵庫県の但馬空港。さっそくですが「何かあっても自己責任でお願いします」という誓約書に震える手でサインし「つなぎ」にお着替え。その時、血の気が引く事態が。スタッフさんがおじいちゃんでして。「えっと…あれ?これでいけてるかな?」と言いながら私にハーネス(命綱)を装着しているではありませんか。「いやいや、いけてるかどうかは私が知りたい!」一気に不安に。すると、妻がベテランスタッフさんに確認してもらうようこっそり言ってくれたので、なんとか命がつながりました。
簡単なシミュレーションの講習を受け、小型機に搭乗。この飛行機、なんと扉がないんです! 外が丸見え。ベルトもなし。ただロープを握っているだけ。風にあおられながら「うわっ、いま落ちたら…」と、何度となく心がざわつきました。
飛行機はどんどん高度を上げ、上空3500mに到達するまでの約30分。この間、私は終始無言。そして、これまでの人生を振り返る走馬灯タイムがスタート。最後に頭に浮かんだのは、家の前によくいる野良猫の姿でした。特に可愛がっていたわけでもないのに、「ああ、これが日常の幸せってやつか…」と、究極の悟りを開いていました。
そして、いよいよダイブのカウントダウン。これが尋常じゃなく早い! 「3、2、1、GO!」躊躇する間もなく勢いよくダイブ!
全身の血の気が引くような冷や汗に包まれた瞬間、下から吹き上げる猛烈な風に体が浮かぶような感覚に変わりました。息もできないほどの風圧で、落ちているはずなのに、なぜか空に押し戻されているような不思議な体験でした。パラシュートが開いて、着地するまで、わずか5分間。鳥が自分より下で飛んでいる光景が、なんとも不思議な感覚を体験できました。
もう二度と飛ぶことはないと思いますが、人生で一度は体験した方がいいかもしれません。あの時見た人生の走馬灯は、忘れられない思い出でした。