先日、スペインよりイベリコ豚の牧場経営されている社長のフリオ様が、ご家族で日本に遊びきました。今回、せっかく大阪に来られるので、私が案内役を仰せつかりました。スペインでは、案内される側でしたので、案内する側の大変さを痛感することになろうとは、この時はまだ知る由もありませんでした…。
当日の朝、まずは我が家にご招待。私の家族とも和やかに挨拶を交わし、次に向かったのは大阪のド定番、新世界です。もちろん、お目当ては串カツ!串カツが出てくると、フリオ社長は、油っぽい衣に少々苦戦気味…かと思いきや、ソースの二度付け禁止ルールに大爆笑! 「え? 一度しかダメなの? なんで?!」と、身振り手振りで大盛り上がり。こういう文化のギャップって、本当に場が和みますね。
串カツでお腹を満たした後は、大阪が誇る歴史的建造物、四天王寺へ。聖徳太子が創建した日本仏教のルーツとも言える場所に、社長ご一家は深く感動していました。
そのすぐ近くにある、世界最古の企業としてギネスにも登録されている金剛組さんの話も興味津々で聞いてくれました。
次に目指したのは大阪のシンボル、大阪城です。ところが、天守閣に入るのに、まさかの1時間半待ち!これはさすがに待てないと判断し、プランBに変更。そこから徒歩で向かった先は、大阪天満宮にある「大阪くらしの今昔館」。ここは江戸時代の大阪の町並みが再現されていて、タイムスリップ気分を味わえる場所です。
日本人でも楽しめる施設なので、社長ご一家も興味津々で、あちこちで写真を撮りながら、まるで子どものように楽しんでくれました。
怒涛の観光を終え、最後は「イベリコ屋」へ。
日頃の感謝を込めて、店内やお料理をご紹介しつつ、ささやかながら食事を囲んでの交流タイム。
もちろん、すべて英語。私の脳はずっとフル回転。
笑顔を絶やさず会話を続けながら、頭の中では「この単語で合ってる?」「伝わってる?」と大混乱。
お見送りする頃には、体より先に脳が疲れてました。それでも 「こんな素晴らしい思い出になるなんて、ありがとう」そう言ってもらえた瞬間、すべてが報われた気がしました。今度スペインに行ったら、今度は全力で“される側”に戻ります(笑)
人をもてなすって、いいものですね。「案内する側」の苦労と喜びを痛感しました。異国の地で大切な人たちを楽しませることができたのは、何よりの喜びです。