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ラスベガス、愛と戦いの2万歩

2025.10.30


「ラスベガスで研修? カジノでポーカーでも習うのか?」――そう思われた読者の皆さん、甘い!

ラスベガス研修とは、「砂漠の修行僧」になることです。

4年ぶり2回目のラスベガス上陸。しかし、我々に与えられた使命はただ一つ。
「気づきを300個、書き尽くせ!」

これは、カジノのルーレットより厳しいノルマです。トランプを握る時間は一切ありません。
代わりに握るのは、疲労でパンパンに膨れ上がった足とメモ帳です。

朝から晩まで、我々は「顧客ターゲティング特捜班」と化します。


「このホテルのロビーで、あの派手なコートを着たマダムが求めているものは何だ!?」
「あの高級レストランに並ぶ行列の先には、どんな『承認欲求』が隠されているんだ!?」
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1日2万歩、脳が溶ける灼熱の行軍

ラスベガスの大通りは、実は「気づきマラソンコース」です。
一日の歩数、なんと2万歩!日本でいえば、東京駅から新宿駅まで歩いて、そこからさらに彷徨うレベルです。

時差ボケで意識が朦朧とする中、脳内では「あと何個…あと何個気づきを書けば、この地獄から解放されるんだ…」という声がこだまします。

足は悲鳴を上げ、思考回路はショート寸前。
でも、倒れるわけにはいかない。
なぜなら、ラスベガスは「投資の街」だから!

「投資した分が償却できるから、税金も有利」という、まるで魔法のような仕組みで、この街は常に進化し続けています。
お客様を喜ばせるアイデアのために、湯水のごとくお金が注ぎ込まれるのです。
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4300億円の球体要塞「スフィア」潜入!

そして今回、ついにその神髄を体験してきました。
総工費4,300億円をブチ込んだ、全周180度フルスクリーンシアター「スフィア」です!


外から見てもただの巨大なLED広告球体ですが、中に入ると、まるで宇宙船に吸い込まれたようです。

今回上演されていたのは、古典中の古典『オズの魔法使い』。


しかし、これはただの映画館ではありません。
振動する座席、空間を舞うシャボン玉!
まるで自分がドロシーになって竜巻に巻き込まれているような「4Dを超えた何か」です。

日本の映画館とは、もう「かけているお金」の単位が違います。
ラスベガスのエンタメは、観客の「魂を揺さぶる」ことに本気で投資しているのです。

この過酷な研修の旅路、そしてもちろん「生ハム探しの旅」の顛末も、次回以降、たっぷりとお届けしますのでご期待ください!

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